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IFRS適用済・適用決定会社一覧 | 日本取引所グループ

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(1)

2017年12月期  決算短信〔IFRS〕(連結)

        2018年2月14日

上場会社名 日機装株式会社 上場取引所  東

コード番号 6376 URL  https://www.nikkiso.co.jp

代表者 (役職名)代表取締役社長 (氏名)甲斐 敏彦

問合せ先責任者 (役職名)取締役副社長 (氏名)中村 洋 TEL  03(3443)3711

定時株主総会開催予定日 2018年3月29日 配当支払開始予定日 2018年3月12日

有価証券報告書提出予定日 2018年3月30日    

決算補足説明資料作成の有無: 有

決算説明会開催の有無      : 有

 

  (百万円未満切捨て)

1.2017年12月期の連結業績(2017年1月1日~2017年12月31日)

(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)

 

  売上収益 営業利益 税引前利益 当期利益

親会社の所有者に 帰属する当期利益

当期包括利益 合計額

  百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %

2017年12月期 140,912 8.4 8,718 7.4 8,310 22.2 5,234 6.3 5,112 4.7 10,240 263.4 2016年12月期 130,045 - 8,117 - 6,801 - 4,922 - 4,883 - 2,818 - 

 

基本的1株当たり 当期利益

希薄化後 1株当たり当期利益

親会社所有者帰属持分 当期利益率

資産合計 税引前利益率

売上収益 営業利益率

  円 銭 円 銭 % % %

2017年12月期 71.82 63.09 7.2 4.0 6.2

2016年12月期 66.08 57.66 7.2 3.8 6.2

 

(参考)持分法による投資損益 2017年12月期 210百万円  2016年12月期 174百万円  

(2)連結財政状態

  資産合計 資本合計

親会社の所有者に 帰属する持分

親会社所有者 帰属持分比率

1株当たり親会社 所有者帰属持分

  百万円 百万円 百万円 % 円 銭

2017年12月期 242,723 76,716 74,980 30.9 1,052.16 2016年12月期 177,717 67,664 66,441 37.4 932.67  

(3)連結キャッシュ・フローの状況

 

営業活動による キャッシュ・フロー

投資活動による キャッシュ・フロー

財務活動による キャッシュ・フロー

現金及び現金同等物 期末残高

  百万円 百万円 百万円 百万円

2017年12月期 4,915 △48,058 51,015 34,095

2016年12月期 13,400 △7,993 △6,251 25,919

 

2.配当の状況

 

年間配当金

配当金総額 (合計)

配当性向 (連結)

親会社所有者 帰属持分配当 率(連結) 第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計

  円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %

2016年12月期 - 8.00 - 8.00 16.00 1,162 24.2 1.7 2017年12月期 - 8.00 - 8.00 16.00 1,139 22.3 1.6 2018年12月期(予想) - 8.00 - 8.00 16.00   19.3    

 

3.2018年12月期の連結業績予想(2018年1月1日~2018年12月31日)

(2)

(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無

新規  -社  、除外  -社  (社名)- 

(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更

①  IFRSにより要求される会計方針の変更:無

②  ①以外の会計方針の変更        :無

③  会計上の見積りの変更        :無  

(3)発行済株式数(普通株式)

①  期末発行済株式数(自己株式を含む) 2017年12月期 74,286,464株 2016年12月期 74,286,464株

②  期末自己株式数 2017年12月期 3,098,489株 2016年12月期 3,140,763株

③  期中平均株式数 2017年12月期 71,177,273株 2016年12月期 73,905,684株

 

※  決算短信は監査の対象外です。  

※  業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項

1.記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一

定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々

な要因により大きく異なる可能性があります。なお、業績予想に関する事項は、添付資料5ページ「1.経営成績

等の概況(1)経営成績に関する分析 ③次期の見通し」をご覧ください。

2.当社グループは、当連結会計年度より国際財務報告基準(以下、「IFRS」という)を適用しています。また、前連

結会計年度の財務数値についても、IFRSに準拠して表示しています。前連結会計年度の財務数値に係るIFRSと日本

基準との差異については、添付資料28ページ「3.連結財務諸表及び主な注記(5)連結財務諸表に関する注記事

(3)

○添付資料の目次

 

1.経営成績等の概況 ……… 2 2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……… 6 3.連結財務諸表及び主な注記 ……… 7 (1)連結財政状態計算書 ……… 7 (2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……… 9

(3)連結持分変動計算書 ……… 11

(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……… 13

(5)連結財務諸表に関する注記事項 ……… 15

(継続企業の前提に関する注記) ……… 15

(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) ……… 15

(セグメント情報等) ……… 25

(1株当たり情報) ……… 27

(重要な後発事象) ……… 27

(4)

1.経営成績等の概況

(1)経営成績に関する分析

当 社 グ ル ー プ は 当 連 結 会 計 年 度 よ り 、 従 来 の 日 本 基 準 に 替 え て 国 際 財 務 報 告 基 準 ( 以 下 、

「IFRS」)を適用しており、前連結会計年度についても、IFRSに準拠して表示しています。

こ れ に 伴 い 、 I F RS 上 の 営 業 利 益 は 、 従 前 の 日 本 基 準 で は 営 業 外 収 益 ・ 費 用 、 特 別 利 益 ・ 損 失 に 計

上 し て い た 科 目 の 一 部 が 営 業 利 益 へ 算 入 と な る な ど 、 日 本 基 準 上 の 営 業 利 益 の 概 念 と は 異 な り ま

す 。 ま た 、 I F RS 適 用 に よ り 、 の れ ん の 償 却 が 停 止 と な り ま し た 。 こ れ ら の 影 響 に よ り 、 前 連 結 会 計

年度の日本基準の営業利益 4,893百万円は、IFRSでは 8,117百万円となります。

な お 、 財 務 数 値 に 係 る I F RS と 日 本 基 準 と の 差 異 に つ い て は 、 28 ペ ー ジ 「 3 . 連 結 財 務 諸 表 及 び 主 な

注記(5)連結財務諸表に関する注記事項(初度適用)」をご覧ください。

 

① 決算成績の概況

当 連 結 会 計 年 度 の 当 社 業 績 は 、 受 注 高 1 4 0 , 4 1 2 百 万 円 、 売 上 収 益 1 4 0 , 9 1 2 百 万 円 、 営 業 利 益

8,718 百万 円、 税 引 前 利 益 8,310百 万 円 、 親会 社 の 所 有者 に 帰 属 す る 当期 利 益 5,112百 万 円 と な り

ました。

工業部門 では、国内ポンプ事業及びLEWA社の利益面での改善が進み、インダストリアル 事業は前

年同期比 で増収増益となりました 。 航空宇宙事業においては出荷減 等の影響により売上収益 は微 減

となったものの、生産効率の向上や経費節減によりセグメント利益は改善しています。

医療部門 では、国内血液透析市場 の停滞による装置販売の不振 を消耗品販売の好況が押上 げ、売

上収益は増 加し ました。一方、CRRT事業 の業 績悪化に歯止めがかからず、セグメント利益 は減少し

ま し た 。そ の 他 、 Cr yogenic Industoriesグ ルー プ ( 以下 、 「 CIグル ー プ 」 ) の株 式 取得 に 関 連 し

たアドバイ ザリー費用、宮崎新工場 の立ち上げなど当期特有の 費用を計上しましたが、本社第二 別

館の売却益計上により、全社の営業利益は前年同期に比べ増益となりました。

 

(単位:百万円)

  2016年12月期

実績

(2016年1月-12月)

IFRS

2017年11月14日発表

業績予想

(2017年1月-12月)

IFRS

2017年12月期

実績

(2017年1月-12月)

IFRS

受注高 129,209 142,000 140,412

売上収益 130,045 140,000 140,912

営業利益 8,117 6,800 8,718

税引前利益 6,801 ― 8,310

親会社の所有者に帰属する当期利益 4,883 5,300 5,112

(5)

 

② セグメント別の状況 (単位:百万円)

 

2016年12月期

実績

(2016年1月-12月)

IFRS

2017年12月期

実績

(2017年1月-12月)

IFRS

前年同期比

増減額 増減率

受注高 129,209 140,412 +11,202 +8.7%

  工業部門 75,183 85,406 +10,222 +13.6%

    インダストリアル 事業 59,694 58,827 -

-    精密機器事業 - 10,731 -

-    航空宇宙事業

15,382 15,712 +329 +2.1%

  医療部門 54,025 55,005 +980 +1.8%

売上収益 130,045 140,912 +10,867 +8.4%

  工業部門 75,593 85,228 +9,634 +12.7%

    インダストリアル 事業

59,893 59,715 -

-    精密機器事業 - 9,843 -

-    航空宇宙事業

15,596 15,550 △45 △0.3%

  医療部門 54,451 55,684 +1,233 +2.3%

セグメント利益 8,117 8,718 +600 +7.4%

  工業部門 5,932 7,539 +1,607 +27.1%

  医療部門

5,209 3,950 △1,259 △24.2%

  調整額(全社費用等) △3,024 △2,771 +252

-税引前利益

6,801 8,310 +1,508 +22.2%

親会社の所有者に帰属する当期利益 4,883 5,112 +228 +4.7%

※1.工業部門合計欄には、深紫外線LED事業の実績が含まれています。

※ 2 . 20 16年 1 0月 、 イ ン ダ ス ト リ ア ル 事 業 か ら 発 電 プ ラ ン ト 向 け 水 質 調 整 装 置 、 電 子 部 品 製 造 関

連 装 置 及 び 粉 体 計 測 機 器 に 関 す る 事 業 を 分 離 し 、 精 密 機 器 事 業 に 統 合 し ま し た 。 精 密 機 器

事 業 の 当 期 実 績 は 単 独 で 表 示 し ま し た が 、 前 期 実 績 は イ ン ダ ス ト リ ア ル 事 業 の 前 期 実 績 に

含 め て 表 示 し て い ま す 。 そ の た め 、 イ ン ダ ス ト リ ア ル 事 業 と 精 密 機 器 事 業 に つ い て は 、 前

年同期比 の表示はありません。

 

≪工業部門≫

<インダストリアル事業>

インダストリアル事業の受注高は58,827万円、売上収益は59,715百万円となりました。

2017年後半 以降、産油国による協調減 産等により、原油価格に緩やかな上昇が見られましたが 、

原油・ガス 採掘など上流分野の 設備 投資の本格的な回復には至 って おらず、大型案件は限定的 で競

争環境は厳 しさ を増しています。LEWA社では上流分野の需要停滞で厳しい事業環境の中、石油化 学

分野の案件 やアフターセールス 事業の拡大に注力、また採算性重視 の事業運営が奏功して業績 は や

や 持 ち 直 し ま し た 。 ク ラ イ オ ジ ェ ニ ッ ク ポ ン プ 事 業 で は 、 液 化 石 油ガ ス (LP G)設 備 向 け 案 件 、 FSRU

(浮体式液 化天然ガス貯蔵・再 ガス化設備)関連案件の引合いが 活 況を呈しており、液化天然 ガ ス

( LN G) 需 要 の 増 加 と と も に継 続 的 な 引 合 い が 見 込 ま れ ま す 。 昨 年 発 生 し た 品 質 不 適 合 問 題 は 、 今

期も対策費 用の追加計上を余儀 なく されたものの、技術的な課題解 決にほぼ目途がつき、抜 本的な

改善に向 け品質管理体制の強化 など リスク管理施策を遂行していま す。その他、国内事業につい て

は、原油安 を受け石油化学メーカー の国内外への大型設備投資 が活発化してきており、引合 いが増

(6)

<精密機器事業>

精密機器事業の受注高は10,731百万円、売上収益は9,843百万円となりました。

発電所向 け案件においては、原子 力発電所向け案件は再稼動 の遅れにより停滞していますが 、 火

力発電所向 け案件の受注や、受注 済み案件の遂行に注力しました 。また、スマートフォンや 車載 向

けデバイス 市況の好調により、電子部品製造業 界向けに2016年に販売開始した新型温水 ラミネー タ

ー装置の販売が伸長しました。

 

<航空宇宙事業>

航 空 宇 宙 事 業 の 受 注 高 は 1 5 , 7 1 2 百 万 円 ( 前 年 同 期 比 2 . 1 % 増 ) 、 売 上 収 益 は 1 5 , 5 5 0 百 万 円 ( 同

0.3%減)となりました。

 

当期は 、 一部の航空機部品の 価格 改定や航空機メーカーの機種 の切替えに伴う生産調整から 出 荷

減になった ことに加え、東村山工場 や宮崎新工場の立ち上げによる 先行経費負担の影響により 厳し

い業績を 見込んでおりましたが 、当第3四半期以降、カスケードの 出荷が徐々に持ち直し、 売上収

益 は ほ ぼ 前 期 並み の 水 準 に 回 復 し ま し た。 来 期 以 降 、 カ ス ケ ー ド や ベ ト ナ ム ハ ノ イ 第 1 工 場 で の

主翼部品 の更なる出荷増が見込 まれ るほか、東村山工場において 本 格的に生産稼動し始めたファ ン

ケースライナーの出荷増を見込んでいます。

 

新興国 に おける旅客・貨物需要 の増加や格安航空会社の成長等、 民間航空機の需要は小型機 を中

心に引き続 き堅 調に推移しており、活発な 引合い、商談が継続しています。2018年秋頃 の生産・出

荷 開 始 を 目 指 し て い る 宮 崎 新 工 場 、2018 年 度 中 の 竣 工 を 目 指 す ベ ト ナ ム ハ ノ イ 第 2 工 場 を 含 め た

生産拠点 の拡充とともに、事業運 営体制・生産体制の再整備により 、世界的な航空機需要の 高ま り

を着実に取り込む努力を続けてまいります。

 

こ の ほ か 、 深 紫 外 線LED 事 業 に お い て は 、 有 力 市 場 で あ る 水 殺 菌 及 び 空 気 殺 菌 で の 応 用 開 発 を 進

めました 。 水殺菌では、水産加工業 に向けた中流量水殺菌装置 を開発・納入したほか、上下水施 設

等に向けた 大流量の水殺菌を可能 と する製品化開発を進めました 。また、空気殺菌でも高出力 と長

寿 命 と い う 当 社 深 紫 外 線LED の 特 長 を 活 か し た モ ジ ュ ー ル 開 発 を 進 め て い ま す 。 事 業 領 域 の 拡 大 に

向け市場の掘り起しを進め、当社グループの収益基盤の一つとなるよう育成してまいります。

 

以上の結果、工業部門の受注高は85,406百万円(前年同期比13.6%増)、売上収益は85,228百万

円(同12.7%増)、セグメント利益は7,539百万円(同27.1%増)となりました。

 

≪医療部門≫

<メディカル事業>

国内の 血 液透析市場では、医 療経 済環境の変化を受けて透析 装置 販売は低調ながら、当社透析 装

置との組 み合わせで付加価値を 提供できる血液回路や粉末型透析用 剤など消耗品販売が増加 し、国

内市場の 売上収益を下支えしていま す。海外市場では、医療保 険制 度の普及が進む中国において 市

場が拡大 し ており、現地合弁パート ナーである威高血液浄化製品有 限公司の積極的な事業展開 に よ

り装置販 売は着実に増加しています 。また、欧州での販売も伸長 し た結果、血液透析関連事業全 体

では売上 収益は増加しました。一方 で、新機種開発の進捗に伴 う開発費用の増加や販売費及 び一 般

管理費の増 加も あり、利益面では前期比減少 と なりました。不振が続くCRRT事業では、主力 の中国

(7)

 

CRRT事業 で は、グローバル販売体制 の再構 築、新型装置の開発体制の抜本的な見直しを 行ない、

収益性改善 に向けた施策を進めます。併せて、新規事業分野 である人 工膵臓「STG-55」、 マイク ロ

波 外 科 手 術 用 エ ネ ル ギ ー デ バ イ ス 「 A c r o s u r g . 」 、 潰 瘍 性 大 腸 炎 患 者 向 け ア フ ェ レ シ ス ( 血 液 浄

化 ) 製 品 「 Imm nopu re」 等 も 着 実 に グ ロ ー バ ル な 市 場 開 拓を 進 め て お り 、 メ デ ィ カ ル 事 業 の 中 期 的

な収益基盤として育成してまいります。

 

③ 次期の見通し

原油価 格の低迷、国内医療経済 環 境の変化など、当社を取り 巻く環境は、依然として厳しく 推 移

すると認識しています 。中期経 営計画「日機装2020」の3年目にあたる2018年12月期においては、

事業成長 の ためにこれまで実行 して きた成長投資を確実に回収 する べく、新事業拡大の基盤 を固め

ると同時 に、効率的な営業体制 や本 部組織の構築による販売費及 び一般管理費の節減や、不採算 事

業の見直 し などを進め、骨太な 利益 体質を醸成してまいります 。ま た、前期に発生した製品 の品 質

不 適 合 や 納 期 遅 延 な ど 、 技 術 や 製 造 現 場 の 弱 体 化 を 深 刻 に 反 省 し 、 人 材 の 育 成 ・ 強 化 や 設 備 の 更

新・増強 と ともに品質管理体制 の更なる強化を図り、お客様の 評価・信頼を揺るぎないものとす る

よう努めて まいります。このような 状況を踏まえ、次期の連結業績 については、以下のとおり 予 想

しています。

 

(単位:百万円)

 

2017年12月期

実績

(2017年1月-12月)

IFRS

2018年12月期

業績見通し

(2018年1月-12月)

IFRS

前年同期比

増減額 増減率

受注高 140,412 162,000 +21,587 +15.4%

売上収益 140,912 162,000 +21,087 +15.0%

営業利益 8,718 10,000 +1,281 +14.7%

税引前利益 8,310 9,000 +689 +8.3%

親 会 社 の 所 有 者 に 帰 属

する当期利益

5,112 5,900 +787 +15.4%

※次期業績見通 しの前提としている為替レートは、108円/米ドル、132円/ユーロです。

 

(2)財政状態に関する分析

① 資産、負債及び純資産の状況

当 連 結 会 計年 度 末 の 資 産 合 計 は 242,7 23百 万 円 とな り 、 前 連 結 会 計 年 度 末 に 比べ て 65,0 05百 万 円

増加しています。CIグループの買収に伴うのれんの計上が主な要因です。

当 連 結 会 計年 度 末 の 負 債 合 計 は 166,0 07百 万 円 とな り 、 前 連 結 会 計 年 度 末 に 比べ 55, 953百 万 円 増

加しています。借入金の増加が主な要因です。

当 連 結 会 計 年 度 末 の 資本 合 計 は76 ,716 百 万 円と な り 、 前 連 結 会 計 年度 末 に 比 べ て 9,05 2百 万 円 増

加 し て い ま す 。 親 会 社 の 所 有 者 に 帰 属 す る 当 期 利 益 の 計 上 に よ る 利 益 剰 余 金 の 増 加 が 主 な 要 因 で

す。

(8)

② キャッシュ・フローの状況

当 連 結 会 計 年 度 の 営 業 活 動 に よ る キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー は+ 4,9 15百 万 円 と な り ま し た 。 税 引 前 利

益の計上が主な要因です。

当連結会計年度の投資活動 に よるキャッシュ・フローは△48,058百万円となりました。CIグル ー

プの買収に伴う子会社株式の取得による支出が主な要因です。

当連結会 計年 度の財務活動によるキャッシュ・フローは51,015百万円となりました。短期借入 れ

による収入が主な要因です。

こ れ ら の 結 果 、 現 金 及 び 現 金 同 等 物の 当 期 末 残 高 は 、 前 連 結 会 計 年 度 末 に 比 べ て 8, 175 百 万 円 増

加し、34,095百万円となりました。

 

(参考)キャッシュ・フローの関連指標の推移は次のとおりです。

  2016年12月期 2017年12月期

親会社所有者帰属持分比率(%) 37.4 30.9

時価ベースの親会社所有者帰属 持分比率(%)

44.5 36.1

キャッシュ・フロー対有利子 負債比率

5.2 25.0

インタレスト・カバレッジ・ レシオ

19.7 7.1

親会社所有者帰属持分比率:親会社の所有者に帰属する持分/資産合計 時価ベースの親会社所有者帰属持分比率:株式時価総額/資産合計

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い (注1)各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しています。

(注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しています。

(注3 )有利子負債は 連結財政状態計算書 に計 上されている 負債のうち、利子 を支払っている 全ての 負債を対象と しています。

(注4)IFRSへの移行日 を2016年1月1日とし、2017年12月期よりIFRSを適用しているため、2015年12月期以前に ついては記載していません。

 

(3)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当

当社は、財務 健全性、資本効率及び株主還元の最適なバランスを 追求しつ つ、当社の持 続的な成長

と中長期的な企 業価値の向上 を実現していくこ とを基本的 な資本政策として います。継続 的かつ安定

的な利益還元は当社の資本政策 の重要な柱であ るとの基本的認識 のもと、業 績、経営環境 などを総合

的に勘案した利 益還元を行 なっていくとともに、新規事業 の育成、生産体制の強化に向けた 内部留保

の充実にも努めていきます。

この方針に基づき、当期 の期末配当金は、1 株あたり 8円とする予定です。この結果、年間配 当金

は1株当たり16円になります。また、次 期の配当については 、1株当たり16円の年間配当 金を予定し

ています。

 

2.会計基準の選択に関する基本的な考え方

当社グループ は、事業活動 のグローバル化が進む中、資本市場 における財 務情報の国際的 な比較可

能性の向上とと もに、グループ 内の財務報告基 準の統一 による経営管理の精 度向上を目的 として、当

(9)

3.連結財務諸表及び主な注記

(1)連結財政状態計算書

 

 

移行日 (2016年1月1日)

 

前連結会計年度 (2016年12月31日)

 

当連結会計年度 (2017年12月31日)

資産      

流動資産      

現金及び現金同等物 27,402   25,919   34,095

営業債権及びその他の債権 43,331   41,498   50,434

その他の短期金融資産 623   909   1,698

たな卸資産 25,792   27,181   30,363

未収還付法人所得税 1,172   168   359

その他の流動資産 1,732   1,913   2,152

流動資産合計 100,055   97,591   119,103

       

非流動資産      

有形固定資産 33,563   35,679   38,454

のれん及び無形資産 27,734   28,098   65,755

持分法で会計処理されている投資 958   1,052   1,198

長期金融資産 13,225   12,093   15,354

繰延税金資産 1,647   2,253   1,981

その他の非流動資産 930   948   875

非流動資産合計 78,059   80,126   123,619

資産合計 178,115   177,717   242,723

(10)

 

(単位:百万円)

 

移行日 (2016年1月1日)

 

前連結会計年度 (2016年12月31日)

 

当連結会計年度 (2017年12月31日)

負債及び資本      

負債      

流動負債      

社債及び短期借入金 19,487   16,557   76,975

営業債務及びその他の債務 20,301   21,606   22,624

その他の短期金融負債 613   512   573

未払法人所得税等 877   2,090   1,237

引当金 764   1,247   1,513

その他の流動負債 7,310   8,227   11,006

流動負債合計 49,356   50,241   113,930

       

非流動負債      

社債及び長期借入金 50,756   53,326   45,553

その他の長期金融負債 465   549   569

退職給付に係る負債 3,504   3,617   3,287

引当金 81   89   176

繰延税金負債 2,599   1,843   2,371

その他の非流動負債 298   385   117

非流動負債合計 57,705   59,812   52,076

負債合計 107,061   110,053   166,007

       

資本      

資本金 6,544   6,544   6,544

資本剰余金 11,091   11,103   11,099

自己株式 △2,306   △2,578   △2,543

その他の資本の構成要素 3,766   1,662   6,268

利益剰余金 50,646   49,709   53,611

親会社の所有者に帰属する持分 69,742   66,441   74,980

非支配持分 1,310   1,222   1,736

資本合計 71,053   67,664   76,716

負債及び資本合計 178,115   177,717   242,723

(11)

(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書

(連結損益計算書)

(単位:百万円)

 

前連結会計年度 (自 2016年1月1日

至 2016年12月31日)  

当連結会計年度 (自 2017年1月1日

至 2017年12月31日)

売上収益 130,045   140,912

売上原価 △85,189   △92,304

売上総利益 44,855   48,608

       

販売費及び一般管理費 △37,374   △42,218

その他の収益 939   2,554

その他の費用 △302   △227

営業利益 8,117   8,718

       

金融収益 412   493

金融費用 △1,903   △1,112

持分法による投資利益 174   210

税引前利益 6,801   8,310

法人所得税費用 △1,878   △3,075

当期利益 4,922   5,234

       

当期利益の帰属      

親会社の所有者 4,883   5,112

非支配持分 38   121

当期利益 4,922   5,234

       

親会社の所有者に帰属する1株当たり当期利益      

基本的1株当たり当期利益(円) 66.08   71.82

希薄化後1株当たり当期利益(円) 57.66   63.09

(12)

(連結包括利益計算書)

 

(単位:百万円)  

 

前連結会計年度 (自 2016年1月1日

至 2016年12月31日)  

当連結会計年度 (自 2017年1月1日

至 2017年12月31日)

当期利益 4,922   5,234

       

その他の包括利益      

純損益に振り替えられることのない項目      

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金 融資産

66   1,674

確定給付制度の再測定 △244   △70

持分法適用会社に対する持分相当額 △1   0

合計 △178   1,603

純損益に振り替えられる可能性のある項目      

在外営業活動体の換算差額 △1,780   3,356

キャッシュ・フロー・ヘッジ損益 △86   14

持分法適用会社に対する持分相当額 △58   31

合計 △1,925   3,403

税引後その他の包括利益 △2,104   5,006

当期包括利益 2,818   10,240

       

当期包括利益の帰属      

親会社の所有者に帰属 2,819   9,646

非支配持分に帰属 △1   593

当期包括利益 2,818   10,240

(13)

(3)連結持分変動計算書

 

(単位:百万円)  

 

親会社の所有者に帰属する持分

資本金 資本剰余金 自己株式

その他の資本の構成要素

その他の包 括利益を通 じて測定す る金融資産

確定給付制 度の再測定

在外営業活 動体の換算 差額

2016年1月1日 6,544 11,091 △2,306 3,973 - -

当期利益      

その他の包括利益       65 △244 △1,798

当期包括利益合計 - - - 65 △244 △1,798

自己株式の取得     △4,939      

自己株式の処分   2 11      

自己株式の消却   △5 4,656      

配当金      

株式に基づく報酬取引   15        

利益剰余金への振替       △284 244  

所有者との取引額等合計 - 12 △272 △284 244 -

2016年12月31日 6,544 11,103 △2,578 3,754 - △1,798

当期利益      

その他の包括利益       1,674 △70 2,916

当期包括利益合計 - - - 1,674 △70 2,916

自己株式の取得     △0      

自己株式の処分   3 35      

配当金      

株式に基づく報酬取引   △7        

利益剰余金への振替         70  

所有者との取引額等合計 - △3 34 - 70 -

2017年12月31日 6,544 11,099 △2,543 5,428 - 1,117

(14)

 

(単位:百万円)  

 

親会社の所有者に帰属する持分

非支配持分 資本合計 その他の資本の構成要素

利益剰余金 合計 キャッシ

ュ・フロ ー・ヘッジ 損益

合計

2016年1月1日 △206 3,766 50,646 69,742 1,310 71,053

当期利益     4,883 4,883 38 4,922

その他の包括利益 △86 △2,064   △2,064 △39 △2,104

当期包括利益合計 △86 △2,064 4,883 2,819 △1 2,818

自己株式の取得       △4,939   △4,939

自己株式の処分       13   13

自己株式の消却     △4,650 -   -

配当金     △1,210 △1,210 △86 △1,296

株式に基づく報酬取引       15   15

利益剰余金への振替   △40 40 -   -

所有者との取引額等合計 - △40 △5,820 △6,120 △86 △6,207

2016年12月31日 △292 1,662 49,709 66,441 1,222 67,664

当期利益     5,112 5,112 121 5,234

その他の包括利益 14 4,534   4,534 471 5,006

当期包括利益合計 14 4,534 5,112 9,646 593 10,240

自己株式の取得       △0   △0

自己株式の処分       38   38

配当金     △1,138 △1,138 △80 △1,219

株式に基づく報酬取引       △7   △7

利益剰余金への振替   70 △70 -   -

所有者との取引額等合計 - 70 △1,209 △1,108 △80 △1,188

2017年12月31日 △278 6,268 53,611 74,980 1,736 76,716

(15)

(4)連結キャッシュ・フロー計算書

(単位:百万円)  

 

前連結会計年度 (自 2016年1月1日

至 2016年12月31日)  

当連結会計年度 (自 2017年1月1日

至 2017年12月31日)

営業活動によるキャッシュ・フロー      

税引前利益 6,801   8,310

減価償却費及び償却費 4,766   5,246

受取利息及び受取配当金 △295   △350

支払利息 693   856

為替差損益(△は益) 112   612

持分法による投資損益(△は益) △174   △210

有形固定資産の除売却損(△は益) △238   △1,191

営業債権及びその他の債権の増減額(△は増加) 742   △5,375

たな卸資産の増減額(△は増加) △1,961   2,094

営業債務及びその他の債務の増減額(△は減少) 1,888   △1,921

退職給付に係る負債の増減額(△は減少) △206   △470

その他 2,616   2,098

小計 14,744   9,696

利息及び配当金の受取額 369   441

利息の支払額 △679   △688

法人所得税の支払額 △1,034   △4,534

営業活動によるキャッシュ・フロー 13,400   4,915

       

投資活動によるキャッシュ・フロー      

定期預金の預入による支出 △500   △467

定期預金の払戻による収入 212   839

有形固定資産の取得による支出 △6,719   △5,604

有形固定資産の売却による収入 613   1,703

無形資産の取得による支出 △704   △508

無形資産の売却による収入 9   9

資本性金融商品の取得による支出 △148   △1,734

資本性金融商品の売却による収入 1,058   -

子会社株式の取得による支出 △1,753   △42,299

短期貸付けによる支出 △67   △6

短期貸付金の回収による収入 10   11

長期貸付けによる支出 △3   △1

投資活動によるキャッシュ・フロー △7,993   △48,058

(16)

 

(単位:百万円)  

 

前連結会計年度 (自 2016年1月1日

至 2016年12月31日)  

当連結会計年度 (自 2017年1月1日

至 2017年12月31日)

財務活動によるキャッシュ・フロー      

短期借入れによる収入 13,951   53,118

短期借入金の返済による支出 △13,494   △13,296

ファイナンス・リース債務の返済による支出 △88   △75

長期借入れによる収入 8,886   16,886

長期借入金の返済による支出 △9,269   △4,398

自己株式の取得による支出 △4,939   △0

配当金の支払額 △1,210   △1,138

非支配持分への配当金の支払額 △86   △80

財務活動によるキャッシュ・フロー △6,251   51,015

       

現金及び現金同等物に係る換算差額 △638   302

現金及び現金同等物の増減額 △1,482   8,175

現金及び現金同等物の期首残高 27,402   25,919

現金及び現金同等物の期末残高 25,919   34,095

(17)

(5)連結財務諸表に関する注記事項

(継続企業の前提に関する注記)

 

該当事項はありません。

 

(連結財務諸表作成のための 基本となる重要な事項)

 

1 報告企業

日 機 装 株 式 会 社 ( 以 下 、 「 当 社 」 )は 、 日 本 に 所 在 す る 株 式 会 社 で す 。 当 社 の 登 記 上 の 本 社 は 、

ホ ー ム ペ ー ジ ( h t t p s : / / w w w . n i k k i s o . c o . j p / ) で 開 示 し て い ま す 。 当 社 及 び 国 内 外 の 連 結 子 会 社

(以下、 まとめ て「当社グループ 」)は、「工業部門」、「 医療部門 」の2つのセグメントで 事業活

動 を 展 開 し て い ま す。 工 業 部 門 は 、 そ の 取 扱 製 品 に よ り イ ン ダ ス ト リ ア ル 事 業 、 航 空 宇 宙 事 業 、 深

紫 外 線 L E D 事 業 に 区 分 し 、 医 療 部 門 は メ デ ィ カ ル 事 業 の み で 構 成 さ れ て お り 、 そ れ ぞ れ 国 内 外 で 製

造、販売及びメンテナンスを行なっています。

連 結 財 務 諸 表は 、 当 社 グ ル ー プ 及 び 関 連 会 社 に 対 す る 当 社 グ ル ー プ の 持 分 か ら 構 成 さ れ て お り 、

12月31日を期末日としています。

 

2 作成の基礎

(1)IFRSに準拠している旨及 び初度適用に関する事項

本連結財務諸表は、国際会計基準審議会によって公表されたIFRSに準拠して作成しています。

当社グループは、連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を

満たしていることから、同第93条の規定を適用しています。

当社グループは、2017年12月31日に終了する連結会計年度にIFRSを初めて適用しており、IFRS

への移行日は2016年1月1日であり、当社グループはIFRSへの移行にあたり、IFRS第1号「国際財

務報告基準の初度適用」(以下、「IFRS第1号」)を適用しています。移行日及び比較年度におい

て、IFRSへの移行が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に与える

影響は、注記「初度適用」に記載しています。当社グループの会計方針は、早期適用しなかった

IFRSの規定及び注記「初度適用」に記載の免除規定を除き、2017年12月31日現在有効なlFRSに準

拠しています。

 

(2)測定の基礎

本連結財務諸表は、注記「3.重要な会計方針」に記載している公正価値で測定する金融商品

等を徐き、取得原価を基礎として作成しています。

 

(3)機能通貨及び表示通貨

本連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未満を切捨て

て表示しています。

 

(4)重要な会計上の判断、見積及 び仮定

IFRSに準拠した連結財務諸表の作成において、経営者は会計方針の適用並びに資産、負債、収

益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定の設定を行なっています。実際の業績

は、これらの見積りと異なる場合があります。見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直し

ています。会計上の見積りの見直しによる影響は、その見積りを見直した会計期間と将来の会計

期間において認識されます。見積り及び判断を行った項目のうち、以下は当期及び翌期以降の連

結財務諸表の金額に重要な影響を与えています。

(18)

3 重要な会計方針

(1)連結の基礎

① 子会社

子会社とは、当社グループにより支配されている企業であり、支配されているかどうかの判断

にあたっては、その企業の業績の結果によって変動するリターンへのエクスポージャー又は権利

を有し、かつ、当該企業に対するパワーにより当該リターンに影響を及ぼす能力を有しているか

どうかを、議決権の保有状況のほか、実質的に行使可能な潜在的議決権の存在、あるいは取締役

の過半が当社及び子会社より派遣されている役員及び従業員で占められているか等、支配の可能

性を示す諸要素を総合的に勘案して決定しています。

子会社の財務諸表は、当社グループが支配を獲得した日から支配を終了した日までの間、当社

グループの連結財務諸表に含まれています。

子会社持分の割合が変動した際、支配が継続する場合には、資本取引として会計処理していま

す。非支配持分の調整額と対価の公正価値との差額は、当社グループに帰属する持分として資本

に直接認識しています。

子会社が適用する会計方針が当社グループの適用する会計方針と異なる場合には、必要に応じ

て子会社の財務諸表を修正しています。なお、子会社の決算日が連結決算日と異なる場合、当該

子会社は連結財務諸表の作成目的で、別途、連結決算日と同日の財務諸表を作成しています。

当社グループ内の債権債務残高及び取引、並びに当社グループ内取引によって発生した未実現

損益は、連結財務諸表上消去しています。包括利益は非支配持分が負の残高となる場合であって

も、親会社の所有者に帰属する持分と非支配持分に帰属させています。

 

② 関連会社及び共同支配企業

関連会社とは、当社グループが財務及び営業の方針に重要な影響力を有しているが支配はして

いない企業であり、重要な影響力を有しているかどうかの判定にあたっては、議決権の保有状況

のほか、実質的に行使可能な潜在的議決権の存在、あるいは全取締役のうち当社及び子会社より

派遣されている役員及び従業員が占める割合等の諸要素を総合的に勘案して決定しています。

共同支配企業とは当社グループを含む複数の当事者が取決めに対する契約上合意された支配を

共有し、関連性のある活動に関する意思決定に際して、支配を共有する当事者の一致した合意を

必要としており、かつ、当社グループが当該取決めの純資産に対する権利を有している企業をい

います。

関連会社及び共同支配企業への投資は持分法により処理しており、関連会社及び共同支配企業

の会計方針は、当社グループが適用する会計方針と整合させるため、必要に応じて修正していま

す。

連結財務諸表には、他の株主との関係等により決算日を統一することが実務上不可能であるた

め、決算日が異なる関連会社への投資が含まれています。決算日の差異により生じる期間の重要

な取引又は事象については必要な調整を行なっています。

持分法の下では投資額は当初は原価で測定し、それ以後は関連会社及び共同支配企業の純資産

に対する当社グループの持分の取得後の変動に応じて投資額を変動させています。その際、関連

会社及び共同支配企業の純損益のうち当社グループの持分相当額は当社グループの純損益に計上

しています。また、関連会社及び共同支配企業のその他の包括利益のうち当社グループの持分相

当額は当社グループのその他の包括利益に計上しています。関連会社及び共同支配企業の損失に

(19)

 

(2)企業結合

企 業 結 合 は 取 得 法 を 用 い て 会 計 処 理 し て い ま す 。 取 得 対 価 は 被 取 得 企 業 の 支 配 と 交 換 に 譲 渡 し

た 資 産 、 引 き 受 け た 負 債 及 び 当 社 が 発 行 す る 資 本 持 分 の 取 得 日 の 公 正 価 値 の 合 計 と し て 測 定 し 、

被 取 得 企 業 に お け る 識 別 可 能 な 資 産 及 び 負 債 は 取 得 日 の 公 正 価 値 で 測 定 し 、 発 生 し た 取 得 関 連 コ

ス ト は 費 用 と し て 処 理 し て い ま す 。 取 得 対 価 が 識 別 可 能 な 資 産 及 び 負 債 の 公 正 価 値 を 超 過 す る 場

合はのれんとして計上しています。反対に下回る場合には、直ちに純損益で認識しています。

非 支 配 持 分 は 被 取 得 企 業 の 識 別 可 能 資 産 と 負 債 の 差 額 に 対 す る 非 支 配 持 分 の 持 分 割 合 相 当 額 で

測 定 し て い ま す 。 非 支 配 持 分 の 追 加 取 得 に つ い て は 、 資 本 取 引 と し て 会 計 処 理 し て い る た め 、 当

該取引からのれんは認識していません。

企 業 結 合 の 当 初 の 会 計 処 理 が 、 企 業 結 合 が 発 生 し た 報 告 日 ま で に 完 了 し て い な い 場 合 に は 、 完

了 し て い な い 項 目 を 暫 定 的 な 金 額 で 報 告 し て い ま す 。 取 得 日 時 点 に 存 在 し て い た 事 実 と 状 況 を 取

得 日 当 初 に 把 握 し て い た と し た ら 、 認 識 さ れ る 金 額 の 測 定 に 影 響 を 与 え て い た と 判 断 さ れ る 期 間

( 以 下 、 測 定 期 間 ) に 入 手 し た 場 合 、 そ の 情 報 を 反 映 し て 、 取 得 日 に 認 識し た 暫 定 的 な 金 額 を 遡

及 的 に 修 正 し て い ま す 。 こ の 新 た に 得 た 情 報 が 、 資 産 と 負 債 の 新 た な 認 識を も た ら す 場 合 に は 、

追加の資産と負債を認識しています。測定期間は最長で1年間です。

共 通 支 配 下 に お け る 企 業 結 合 取 引 、 す な わ ち 、 す べ て の 結 合 企 業 又 は 結 合 事 業 が 最 終 的 に 企 業

結 合 の 前 後 で 同 じ 当 事 者 に よ っ て 支 配 さ れ 、 そ の 支 配 が 一 時 的 で は な い 企 業 結 合 取 引 に つ い て

は、帳簿価額に基づき会計処理しています。

 

(3)外貨換算

当 社 グ ル ー プ 各 社 の 財 務 諸 表 は そ の 企 業 が 営 業 活 動 を 行 な う 主 た る 経 済 環 境 の 通 貨 ( 機 能 通

貨 ) で 作 成 さ れ 、 各 社 の 機 能 通 貨 以 外 の 通 貨 ( 外 貨 ) で の 取 引 の 換 算 に つ い て は 、 取 引 日 又 は そ

れに近似する為替レートが使用されます。

外 貨 建 の 貨 幣 項 目 は 決 算 日 の 為 替 レ ー ト で 換 算 さ れ 、 外 貨 建 非 貨 幣 項 目 は 取 得 原 価 で 測 定 さ れ

て い る も の は 取 引 日 の 為 替 レ ー ト 、 公 正 価 値 で 測 定 さ れ て い る も の は 公 正価 値 が 決 定 さ れ た 日 の

為替レートで換算されます。換算又は決済により生じる換算差額は純損益で認識しています。

連 結 財 務 諸 表 は 親 会 社 の 機 能 通 貨 で あ り 、 連 絡 財 務 諸 表 の 表 示 通 貨 で あ る 日 本 円 で 表 示 さ れ ま

す 。 連 結 財 務 諸 表 を 表 示 す る た め に 在 外 営 業 活 動 体 の 資 産 及 び 負 債 は 、 決 算 日の 為 替 レ ー ト 、 収

益 及 び 費 用 に つ い て は 著 し い 変 動 の 無 い 限 り 期 中 平 均 レ ー ト を 使 用 し て 日 本 円 に 換 算 し て い ま

す 。 換 算 差 額 が 生 じ た 場 合 は そ の 他 の 包 括 利 益 で 認 識 さ れ 、 累 積 額 は 資 本の そ の 他 の 資 本 の 構 成

要素に分類されます。

在 外 営 業 活 動 体 に つ い て 支 配 の 喪 失 及 び 重 要 な 影 響 力 の 喪 失 を し た 場 合に は 、 当 該 在 外 営 業 活

動 体 に 関 連 す る 累 積 為 替 換 算 差 額 は 処 分 し た 会 計 期 間 に 純 損 益 で 認 識 し て い ま す 。 在 外 営 業 活 動

体 の 取 得 に よ り 生 じ た の れ ん 及 び 公 正 価 値 修 正 は 、 報 告 期 間 末 時 点 で 当 該 活 動 体 の 資 産 及 び 負 債

として換算替を行ない、換算差額はその他の資本の構成要素に分類しています。

 

(4)金融商品

① 金融資産

1)当初認識及び測定

当社グループは、デリバティブ 以外の金融資産を償却原価で測定する金融資産、公正価値で

測定する金融資産に分類しており 、当初認識時において分類を決定しています。償却原価で測

定する金融資産については発生日に当初認識しており、それ以外の金融資産については取引日

(20)

測定し、その変動額をその他の包括利益を通じて認識する取消不能の指定を行なっています。

資本性金融商品を除く金融資産で、償却原価で測定する区分の要件を満たさないものは公正価

値で測定し、その変動額は純損益を通じて認識しています。

その他の包括利益を通じて 公正価値で測定する資本性金融商品は、公正価値に取得に直接起

因する取引コストを加えた額で当初測定しており、純損益を通じて公正価値で測定する金融資

産は、当初認識時に公正価値で測定し、取引コストは発生時に純損益で認識 しています。

 

2)事後測定

償却原価で測定する金融資産は、実効金利法を用いて測定しています。実効金利法による償

却及び認識を中止した場合の利得及び損失は純損益で認識しています。

その他の包括利益を通じて 公正価値で測定する資本性金融商品の処分又は公正価値変動から

生じる利得又は損失はその他の包括利益に認識しており、認識を中止した場合には、その他の

資本の構成要素に含まれる公正価値の純変動の累積額を利益剰余金に直接振り替えています。

なお、資本性金融商品に係る配当金は、受領する権利が確定した時点に純損益で認職していま

す。

純損益を通じて公正価値で測定すると指定したものの処分又は公正価値変動から生じる利得

又は損失は純損益で認識しています。

 

3)償 却原価で測定する金融資産の減損

償却原価で測定される金融資産等に係る減損については、当該金融資産に係る予想信用損失

に対して減損損失を認識しています。

当社グループは、期末日ごとに、金融商品に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大し

たかどうかを評価しています。金融商品に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大してい

ない場合には、当該金融商品に係る減損損失を12ヵ月の予想信用損失と同額 で測定していま

す。一方、金融商品に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大している 場合及び金融商品

の全部又は一部について回収ができず、又は回収が極めて困難であり信用減損したものについ

ては、当該金融商品に係る減損損失を全期間の予想信用損失と同額で測定しています。ただ

し、営業債権等については常に減損損失を全期間の予想信用損失と同額で測定しています。

金融商品の予想信用損失は、以下のものを反映する方法で見積ります。

・金融資産の外部信用格付の著しい変化

・内部信用格付の格下げ

・借手の経営成績の悪化

・期日経過の情報

償却原価で測定される金融資産のうち、営業債権については、類似する債権ごとに過去にお

ける予想信用損失の実績率を用いて将来の予想信用損失を見積もっています 。

当該金融資産に係る減損損失は純損益で認識しており、計上した減損損失累計額を減少する

事象が発生した場合は、当該減少額を純損益として戻入れています。

 

4)認識の中止

当社グループは、金融資産から生じるキャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅した

時、又は当該金融資産の所有 のリスクと経済価値のほとんどすべてが移転した時に当該金融資

(21)

② 金融負債

1)当初認識及び測定

当社グループは、デリバティブを除き金融負債を償却原価で測定する金融負債 に分類してお

り、当初認識時に公正価値から発行に直接起因する取引コストを控除した金額で測定していま

す。

 

2)事後測定

金融負債は当初認識後、実効金利法による償却原価で測定しています。実効金利法による償

却額及び認識が中止された場合の利得又は損失は純損益で認識しています。

 

3)認識の中止

当社グループは、金融負債が消滅した時、すなわち、契約中に特定された債務が免責、取消

し、又は失効となった時に認識を中止しています。

 

③ ヘッジ会計及びデリバティブ

当 社 グ ル ー プ は 金 利 及 び 為 替 の 変 動 リ ス ク を ヘ ッ ジ す る た め に 、 通 貨 ス ワ ッ プ 、 金 利 ス ワ ッ

プ、為替予約等のデリバティブを利用しています。これらのデリバティブは、契約締結時点の公

正価値で当初測定し、その後も各報告期間末の公正価値で再測定しています。

当社グループには、ヘッジ目的で保有しているデリバティブのうち、ヘッジ会計の要件を満た

していないものがあります。これらのデリバティブの公正価値の変動はすべて即時に純損益で認

識しています。

当 社 グ ル ー プ は 、 ヘ ッ ジ 会 計 の 手 法 と し て キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー ・ ヘ ッ ジ の み を 採 用 し て い ま

す。ヘッジ手段に係る利得又は損失のうち、有効部分はその他の包括利益として認識し、非有効

部 分 は 即 時 に 純 損 益 で 認 識 し て い ま す 。 そ の 他 の 包 括 利 益 に 計 上 さ れ た ヘ ッ ジ 手 段 に 係 る 金 額

は、ヘッジ対象である取引が純損益に影響を与える時点で純損益に振り替えています。

ヘッジ会計を適用していたものがヘッジ会計の要件を満たさない場合、ヘッジ手段が失効、売

却、終了又は行使された場合、あるいはヘッジ指定が取り消された場合には、ヘッジ会計の適用

を将来 に向けて中止しています。

 

④ 複合金融商品

当社が発行した保有者の選択により当社の普通株式に転換可能な新株予約権付社債の負債要素

は、資本への転換オプションがない類似の負債の公正価値により当初認識しており、資本要素は

当 該 新 株 予 約 権 付 社 債 全 体 の 公 正 価 値 と 負 債 要 素 の 公 正 価 値 と の 差 額 と し て 当 初 認 識 し て い ま

す。

当初認識後は負債要素は実効金利法を用いた償却原価により測定しており、資本要素について

は当初認識後は再測定を行なっていません。

 

(5)現金及び現金同等物

現 金及び 現金 同等 物は手 許現金 、随時 引き出 し可 能な預 金及び 容易に 換金 可能で あり、 かつ、 価

値の変 動につい て 僅 少なリ スクし か負わ ない取得日 から 3ヵ 月以 内に償還期 限 の到来 す る短期 投資

から構成されています。

 

(6)たな卸資産

(22)

 

(7)有形固定資産

当社 グ ループ は有 形固定 資産の測定 に原 価モデル を 採用し 、取 得原価 から減 価償却 累 計額及び 減

損損失累計額を控除した帳簿価額で表示しています。

取 得原価 には資 産の 取得に 直接関 連す る費 用、解 体、除 去に係 る原状 回復 費用及び 資産 計上すべ

き借 入費 用が含まれ ており 、有形 固定資 産 で それぞ れ異な る複数 の重 要な構 成要素を 識 別でき る場

合は、別個の有形固定資産として会計処理しています。

有 形固 定資産は 処分時 点、 もし くは使 用又は 処分による 将来 の 経済的便益 が 期待でき なくな った

時点で 認 識を中 止し ていま す。有 形固定 資産の 認識の 中止から 生 じる利得又 は 損失は 、 正味処分 対

価と資産の帳簿価額との差額として算定され、認識の中止時点に純損益で認識しています。

土 地及び 建設仮 勘 定以外の 各資産 の減価 償却 費は、 それ ぞれの 見積 耐用年数 にわ たり主 とし て定

額法で計上しています。主要な資産項目ごとの見積耐用年数は以下のとおりです 。

・建物及び構築物 3-50年

・機械装置及び運搬具 4-8年

な お、 見積耐 用年数 、残存 価額 及び減価 償却 方法は 各年 度末に 見直しを 行ない 、変 更があっ た 場

合は会計上の見積りの変更として将来に向かって適用されます。

 

(8)のれん及び無形資産

① のれん

企業 結 合 に よ り生 じ た のれ ん は無 形 資産 に 計 上し て いま す。 当 初 認 識時 に おけ る のれ ん の測 定

については、注記「3. 重要な会計方針 (2) 企業結合」に記載しています。

のれ ん の 償 却 は行 な わ ず、 毎期又 は 減 損の 兆 候が 存 在す る場合 に は その 都 度減 損テス ト を 実 施

し て い ま す 。 の れ ん の 減 損 テ ス ト 及 び 減 損 損 失 の 測 定 に つ い て は 注 記 「 3 . 重 要 な 会 計 方 針

(10) 非金融資産の減損」に記載しています。のれんの減損損失 は純損益で認識し、その 後の期間

に戻 し 入れは 行 な いま せ ん。 ま た、 の れ んは 取 得原 価から 減 損損 失 累 計額 を控除 し た帳 簿価 額 で

計上されます。

資金生成単位を処分する場合、配分されたのれんの金額は処分損益額の算定に含めています。

 

② 無形資産

耐用 年 数 を 確 定でき る 個別 に取得 し た無形 資 産 は 、 取得 原価 か ら 償却 累 計 額及 び減損 損 失累 計

額を控除した帳簿価額で表示しています。

償 却 は見積 耐 用 年 数 に従 い 定 額法 に 基づい て おり 主 要な 資産 項 目 ご との 見 積耐 用 年数 は以下 の

とおりです。

・顧客関連資産 7-10年

・ソフトウェア 5年

見積 耐 用年 数 、残 存 価額及 び償 却 方 法は 各 年 度末 に見直 し を行 な い、 変 更があ っ た 場 合は 会 計

上の見積りの変更として将来に向かって適用されます。

耐用 年 数 を 確 定でき な い 個 別に 取 得 し た無 形 資産 は、償 却を 行 な わ ず減 損テス ト の 上 、 取得 原

価から 減 損損 失 累 計額 を控除 し た帳 簿 価額 で 表 示し て いま す。減 損 テ スト は毎 期 又は 減 損の 兆 候

が存在する場合はその都度、個別に又は各資金生成単位で実施しています。

 

(23)

自己 創 設無 形 資 産 の 当初認 織 は 無 形 資産 が 上 記の 認 識条 件のす べ て を 初 め て満 た した 日から 開

発完了 ま でに 発 生した 費 用の 合 計で す 。 自己 創 設無 形 資産 が認識 さ れ ない 場 合は 開発 コ ス トは 発

生した 年 度に 純 損 益で 認 識し て いま す 。当 初 認 識後 、 自己 創 設無 形 資産 は 取 得原 価から 償却 累 計

額及び減損損失累計額を控除した 金額で計上しています。

 

(9)リース

リ ース取引 は資 産の 所有に 伴う リスク と経 済価値を 実質 的にす べて借手 に移 転す る場 合には ファ

イナ ンス ・リー ス取 引に分 類し、それ 以 外の場合 に はオペ レーテ ィン グ・リ ース取 引に分類 し てい

ます。契 約 がリ ース である か否か又 は契 約に リース が含ま れてい るか否 かに ついて は、 法的に はリ

ースの形態をとらないものであっても 契約の実質に基づいて判断しています。

フ ァイ ナンス ・リ ース取 引によ るリー ス資産 及び リース負債 は 、リ ース期 間の起 算日に 算定した

リー ス物 件の公 正価値 と最 低支払リース 料 総額 の現 在価値のいず れか 低 い金 額で計 上し ており、 リ

ース資産はその資産に適用される会計方針に基づいて、定額法で減価償却を行なっています。

リ ース資 産は処 分 時点、もしく は 使用 又は処 分に よる将 来の経 済的 便益が期待 で きな くなっ た時

点で認識 を 中止して います 。 リー ス資産の 認 識の中 止から生 じる 利得 又は損 失は、 正味処 分対 価と

資産の帳簿価額との差額として算定され、認識の中止時点で純損益として認識しています。

オ ペレ ーティ ング ・リー ス取引による リー ス 料支払 額は、 リー ス期 間にわ たって定額 法 で費 用と

して認識しています。

 

(10)非金融資産の減損

当社 グ ループ の非 金融資産 の帳 簿価額は 、 期末日ごとに 減損 の 兆候の 有無を 判断して います 。減

損の兆候 が 存在する 場合 は、 当該 資産の回 収可能 価額 を見 積って いま す。な お、の れん及 び耐 用年

数を確定 できな い 無 形資産につい ては 、 減損の 兆候の 有無に 関わ らず回 収可 能価額を 毎年同 じ時期

に見積っています。

資産 又は 資金 生成単 位の回 収可 能価額は 、 使用価値 と売却 費用 控除 後の公 正価値のう ちいず れか

大き い方の 金額とし ていま す 。使 用価値の 算 定にお いて見 積将来 キャ ッシュ ・フロ ーは、貨幣 の 時

間的価 値及 び当該資 産 に固 有のリ スクを反映 した 税引前割 引率 を 用い て現在価 値に割 り引 いて いま

す。

減 損テ ストに おい て個別にテス トされ ない 資 産は、 継続的 な使 用に より他の 資産又 は資 産グ ルー

プの キャ ッシュ ・イ ンフロ ーから概 ね独立 し たキャ ッシュ ・イン フロ ーを生 成する最小 の 資金 生成

単位に 統 合して いま す。の れんの減損 テ スト を行な う際に は、の れん が配分される 資金 生成 単位 を

のれ んが関 連す る最 小の単位 を反 映して減損 がテス トされ るよう に 統 合して います。企 業結合 によ

り取得したのれんは結合のシナジーが 得られると期待される資金生成単位に配分しています。

当社 グ ループ の全 社資産は 独立したキ ャッ シュ・ インフ ローを 生成しませ ん 。全 社資産 に減 損の

兆候がある場合、全社資産が帰属 する資金生成単位の回収可能価額を見積もっています。

減 損損 失は資産 又は 資金 生成単位 の帳 簿価額 が見 積回収可能 価 額を超過 す る場合に 純 損益で認識

して いま す。資 金生 成単位に 関連して 認 識し た減損 損失は、 まず その単 位に配分 さ れた のれん の帳

簿価額 を減額 す るよ うに配 分し、 次に資 金生 成単位内 のそ の他の 資産の 帳簿価 額を比例 的 に減 額し

てい ます。 のれ んに関 連す る減損 損失は戻 入れませ んが 、その 他 の資産 につ いて過 去に認識 し た減

損損 失は、 毎期 末日におい て 減損 損失の減少 又 は消 滅を示す 兆候 の有 無を評価 して いま す。回収 可

能価額 の決定 に使用 した 見 積りが変 化し た場 合は減 損損失を 戻し 入れ ます。 減損損 失は減損損 失 を

認識しな かった 場合 の 帳簿価 額か ら必要な 減価 償却費及 び償 却額 を控 除した後 の帳 簿価額 を超えな

い金額を上限として戻入れます。

(24)

(12)引当金

引当 金は 過去の 事 象の結 果とし て現在の 法 的債務 又は推 定的債 務が存在 し、 当社グル ープが 当 該

債務の 決済 をす るた めに経 済的便 益をも つ資 源の流 出が必 要とな る可 能性が高 く、その 債務額 が 信

頼性をも って 見 積る ことが できる場合 に認識 してい ます 。 貨幣の 時間価 値の影響 に重要 性 があ る場

合に は、 見積ら れた将来 キ ャッシ ュ・フ ロー を貨幣の 時間価 値と 当該 負債に固有 の リス クにつ いて

の現 在の市場 の評 価を 反映した 税引前 の割引 率 で割り 引い た現在 価値で 測定してい ます 。時 の経 過

に伴う割引額は金融費用として認識しています。

 

(13)従業員給付

① 退職後給付

当社グループでは確定給付制度 と確定拠出制度を採用しています。

当社及び一部の子会社で確定給付型の退職年金及び退職一時金制度を設けています。

退職 給 付制 度 に係 る 負 債は 確 定給 付 制 度債 務の 現 在価 値 か ら、 当 該 債務 の決 済 に用 い ら れる 制

度資産の公正価値を控除して算定 しています。

確定 給 付制 度 債 務 は 制 度ご と に区 別 し て従 業 員が 過 年度 及び 当 年 度にお い て 提 供した サ ービ ス

の対価 と して 獲 得した 将 来給 付 額を 見 積り 、 当該金 額 を 現 在価 値 に 割り 引 く こと に よっ て算定 し

て いま す。 こ の 計 算は 毎年、 年 金 数 理 人によ っ て 予 測単 位 積増 方 式 を用 い て行 な っ てい ま す。 な

お、割 引 率 は 当 社グル ー プの 確 定給 付 制 度債 務と 概 ね同 じ 満期日 を 有する も ので 、 期末 日にお い

て 優 良 社 債 の 利 回 り を 利 用 し て い ま す 。 な お 、 過 去 勤 務 費 用 は 発 生 時 に 純 損 益 で 認 識 し て い ま

す。

勤務費用及び確定給付負債の純額に係る利息純額は発生した期に純損益で認識しています。

確定 給 付負 債 の純額 の再測 定 につ い て はそ の 他 の 包 括利 益で 認 識 し、 発 生 時に そ の他 の資本 の

構成要素から利益剰余金に振り替えています。

当 社 及び 一 部 の子 会 社では 確 定拠 出 制 度を 設けて お り 、 従業員 が サ ービ ス を提 供した 期 間に 費

用として認識しています。

 

② その他長期従業員給付

その 他の 長 期 従業員 給 付制 度 につ い て は 、 当社 グ ル ープ が一定 の 要 件を 満たす こ とに よ り 支 払

う べき 現 在の 推 定 的債 務を 負 っ てお り 、かつ 、その 金 額が 信頼 性 を も って 見 積る こ とが で きる 場

合に 、 そ れら の 制 度に 基づい て 見積 ら れ る将 来給付 額 を 現 在価 値 に 割り 引 く こと に よっ て算定 し

て いま す。割 引 率 は 当 社の 債 務と 概 ね 同じ 満 期 日を 有する も ので 、 期 末日 に おい て優良 社 債 の 利

回りを利用しています。

 

③ 短期従業員給付

短期 従業員 給 付 につ い ては 割 引計 算 は行 な わ ず、 関連 す る サー ビ ス が提 供され た 時 点 で費用 と

して認識しています。

賞 与 に つい て は当 社 グ ルー プ が従 業 員から 過 去に 提 供さ れ た労 働 の結果 と して 支払 う べ き現 在

の法的 又 は 推 定 的 債務 を負 っ て おり 、 か つ、 そ の金 額を 信 頼性 を も っ て見 積るこ と がで き る 場 合

に、それらの制度に基づいて支払われると見積られる額を負債として認識しています。

 

(14)収益

参照

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